2026.10.21
【Geminiアップデート】Gemから「Skills」へ!IT企業が教える移行の事前準備│プロンプト整理
こんにちは!株式会社シー・エス・エスのマーケティング担当 神子です。
以前のブログでは、当社公式キャラクター「とげまる」のSNS投稿を、Googleの生成AI「Gemini」のカスタム機能「Gem」で自動化し、業務効率を上げたエピソードをご紹介しました。
⧉【Gemini(Gem)で作るSNS投稿】企業キャラの口調までAIで再現する指示のコツとその結果
そんなGeminiを日々の業務で愛用している当社にとって影響のあるニュースが飛び込んできました。この11月、私たちが活用してきたGemが、新しい機能である「Skills(スキル)」へと順次移行していくことになったのです。
生成AIの世界は日進月歩ですが、やっと今の環境に慣れたのに、また新しい設定を覚え直さなければならないのか、と戸惑う方もいらっしゃるのではないでしょうか?
でも、どうぞご安心ください!今回のアップデートは決して怖いものではなく、業務をさらに快適にしてくれる前向きな進化です。
この記事では、元エンジニアであるマーケターの視点から仕様変更のポイントを整理し、移行直前に慌てないための準備アクションをご紹介します。新しいAI環境へスムーズに乗り換えるためのヒントとして、ぜひ最後までご覧ください!
そもそもGemと新しいSkillsは何が違うのか
ニュースを聞いて最初に思い浮かぶのは、「今までのGemと新しいSkillsって、具体的に何が変わるの?」という疑問ですよね。
実際の機能として何が便利になるのか、具体的な違いを表に整理しました。
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比較ポイント |
これまでの「Gem」 |
これからの「Skills」 |
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使い方 |
専用のチャット画面を毎回開いて使う |
通常のチャット画面から「@」で直接呼び出せる(※「/」 から変更) |
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指示の組み合わせ |
1つのチャットにつき1つの設定のみ |
1つのチャット内で複数のスキルを同時に組み合わせ可能 |
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使える場所 |
Geminiアプリのチャット画面 |
Geminiアプリに加え、Google Workspaceアプリでも利用可能(※) |
※Workspace各アプリでの利用は一部有料ライセンス・18歳以上が対象
これまでのGemは、あらかじめ作成したアシスタントを呼び出すために毎回専用の画面を開く必要がありました。また、1回のチャットで使えるGemは1つだけだったため、別の役割を持たせたい場合は別のGemを開き直す必要がありました。
しかし新しいSkillsでは、いつものチャット欄で「@」と入力するだけで、保存した指示をすぐに呼び出すことができるようになります。さらに、別々に作成した複数のスキルを1回の会話の中で同時に呼び出し、掛け合わせて使うことも可能です。
「なんだか専門的で難しそう」と身構えてしまうかもしれませんが、そんなことはありません。今まで使っていた機能がより手軽に色々な場所で、複数組み合わせて使えるようになるということです。私たちの業務効率をさらに引き上げてくれる、とても心強い進化と言えますね!
【Google公式ドキュメントはこちら】
※今回の記事は、公開日時点の当該ページの内容をもとに作成しています。
IT企業が教えるツール移行前に準備が必要な2つの理由
第1章でお伝えした通り、これからのSkillsへの進化は私たちの業務効率をさらに引き上げてくれます。
しかし、「いずれ自動で新しい機能に切り替わるだろう」と何もせずに待つのは危険です。IT企業でシステムの移行を日常的に行っている私たちの視点から、移行が本格化する前になぜ準備が必要なのか、2つの理由をお伝えします。
- 「自動移行」による業務のストップを防ぐため
Google公式によると、移行後のスキルは一旦「下書き」状態になります。自動移行を過信せず、いざという時にいつもの設定が動かずに業務が止まる事態を防ぐため、今の設定内容の事前把握が必須です。 - 詰め込んだ指示を整理し、メンテナンス性を上げるため
これまでは前提知識や出力形式などの全指示を1つのGemに詰め込みがちでした。新機能では複数のスキルを掛け合わせ可能になるため、複雑なプロンプトを整理しておけば、今後の使い勝手やメンテナンス性が劇的に向上します。
ツールの仕様が変わるこのタイミングは、複雑になった設定を整理し、これまでのAI活用をより良く見直す絶好のチャンスといえます。
では、移行直前に慌てないために具体的にどう動けばいいのか?次の章では、誰でもすぐに実践できる2つの「事前準備」をご紹介します。
IT企業のマーケターがおすすめする移行前のプロンプト棚卸し
では、11月の移行に向けて、今すぐ私たちができる準備にはどのようなものがあるのでしょうか?移行の準備と聞くと、なんだか大がかりな作業に感じてしまうかもしれませんが、やるべきことは実はとてもシンプルです。
それでは、移行直前に慌ててこれまでの設定を見失わないために、ぜひ実践していただきたい「プロンプトの棚卸し」アクションを2つご紹介します。
【ステップ1】現在のプロンプトと知識ファイルをバックアップする
まずは、現在Gemに設定している指示文(プロンプト)や読み込ませている参考資料を、Wordやメモ帳などにコピーして手元にバックアップを取っておきましょう。
- 設定の迷子やトラブルを防ぐ
移行の過程で設定が消えてしまったり、画面が変わって設定内容が分からなくなったりする事態に備え、バックアップを取っておくことでいつでも元の状態に戻せます。 - チーム内での共有に活かす
手元にテキストとして書き出すことで、どの指示が一番効果的だったかをチームメンバーと客観的に見直し、ノウハウを共有する良い機会になります。
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【ステップ2】プロンプトを整理し、Skillsでの活用に備える
Googleの公式発表によると、既存のGemはSkillsへ自動移行されますが、移行されたスキルは一旦「下書き(非アクティブ)」状態になるとのこと。そのため、引き続き使うためには必ず有効化の確認作業が発生します。そこでこのタイミングを利用して、プロンプトの整理を進めておくのがおすすめです。
- 不要な指示を削る「取捨選択」
Gem時代にAIの出力を調整しようと後から継ぎ足してきた細かな指示を見直します。古くなったり不要になったルールを削除し、自社ならではの重要なルールや条件といった、核となる指示だけを残してスッキリさせます。 - 用途ごとに分ける「分割」
Gemではすべてのルールを1つのカスタム指示に詰め込んでいましたが、Skillsでは複数の指示を掛け合わせられます。「業務の前提知識」と「トーン指定」のように役割ごとに分割させておけば、新環境で柔軟に組み合わせて使えます。
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移行前の準備とは、新しく何かを作り出すことではなく、これまで作ってきた大切な指示文を見つめ直す作業です。今のうちに棚卸しを行っておくことで、11月に新しい環境へ切り替わった際も迷わず素早く使い始めることができます。
AIの進化に振り回されないブレない軸を持とう!
11月の移行に向けた準備としてプロンプトの棚卸しをおすすめしましたが、この作業を通じてぜひ見つけていただきたいのが「自社のブレない軸」です。
私たちシー・エス・エスは、半世紀近くにわたりシステム構築に携わってきました。そこで得た気付きのひとつは、どんなに最新の開発ツールを導入しても、何を実現したいのかという要件定義が曖昧なままでは、決して良い結果は生まれないということです。
AIの活用もまったく同じです。
ツールがGemからSkillsへと進化しても、「AIに何をさせたいか」「どんなルールを守らせるか」という自社の要件さえしっかりと固まっていれば、仕様変更に戸惑うことなく、すぐに新しい環境へ適応できるはずです。今回のアップデートを、単なる機能の移行ではなく、そうした「自社のブレない軸」を再確認する良い機会として捉えてみてはいかがでしょうか。
実際にSkillsへの移行が始まりましたら、当社のAIアシスタントを新しい環境でどのように構築したのか、実践レポートをお届けする予定です。現場のリアルな試行錯誤をご紹介しますので、どうぞお楽しみに!
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この記事の著者
神子 優(Kamiko Yu)
2016年新卒入社。結婚を機に一度退職しましたが、2025年に再入社で戻ってきました!
当時はデータ分析エンジニア、現在はマーケティング担当。
最近、Googleスプレッドシートに搭載されているGeminiを初めて使いました。自然言語で簡単に関数を組めて本当に便利です!





