2026.6.23

証券システムの現場から紐解く~大規模開発を成功に導く「マネジメントスキル」~

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こんにちは!株式会社シー・エス・エスのマーケティング担当・神子です。

近年、企業活動においてITシステムの役割が拡大するにつれ、システム開発のプロジェクトはより大規模に、そして複雑になっています。 最新のテクノロジーを導入することはもちろん大切ですが、それらを計画通りに開発し安定稼働させるためには、「プロジェクトマネジメント」が大きく影響します。

当社は1976年の創業から、証券や銀行といった金融システムの開発現場において、このマネジメントという領域と常に向き合ってきました。
実は私、以前はエンジニアとして開発に携わっていたのですが、当時は目の前の作業に必死で、プロジェクト全体の管理といったマネジメントの経験はありませんでした。しかし今回、当社の実績やノウハウを改めてまとめる中で、大規模プロジェクトを成功に導くマネジメントの奥深さを知ることができ、私自身とても勉強になりました!

本記事では、そんな私が社内の知見をもとに、複雑なプロジェクトを円滑に進めるためのマネジメントの役割についてご紹介します。
多くの人が関わるシステムの裏側で、どのような調整や管理が行われているのか? この記事が、システム開発を安全に、そして確実に進めるためのヒントになれば嬉しいです。

ITプロジェクトにおけるマネジメントの重要性と課題

今回あらためて、複数のチームや多くのステークホルダーが関わる大規模な開発現場の裏側を社内の知見から紐解いていくと、そこには個々のエンジニアの技術力だけでは決して解決できない「課題」が見えてきました。

プロジェクトに関わる人数が増えれば増えるほど、膨大なタスクが複雑に絡み合います。
このような環境において全体を俯瞰し統括する機能が不足していると、担当者間でのほんの些細な要件の認識ズレやコミュニケーション不足が必ず発生し、それらが後工程において取り返しのつかない手戻りやスケジュールの遅延を引き起こす要因になってしまいます。
さらに、こうした見落としや遅れが連鎖して積み重なることで、最悪の場合はリリース後のシステム障害といった、企業の根幹を揺るがす致命的なビジネスリスクにまで発展する恐れがあるということです。

こうした現場の課題を乗り越えるために不可欠なのが、高度なプロジェクトマネジメントの力です。システム開発におけるマネジメントとは、単なるスケジュールの見張り役ではありません。限られた時間と予算の中で、全員が同じゴールに向かって迷いなく進めるように道筋を整え、潜在的なリスクを先回りして解決していく羅針盤のような役割を担っています。

個々のメンバーの能力を最大限に引き出し、プロジェクト全体を安全にコントロールするこの機能が働いて初めて、複雑なシステム構築は計画通りに前進していくのです。

大規模プロジェクトを着実に進めるための手法

社内の実績やノウハウをさらに深掘りしていくと、マネジメントの重要性が特に際立つのが、私たちの事業基盤である証券取引システムの開発現場です。

日々の稼働のバックグラウンドでシステムを改修・構築するプロジェクトは、数年にわたることも珍しくありません。ゴールが遠く、関わる人数も多い環境において、プロジェクトを停滞させることなく着実に前進させていくためには、現場を統括するチームの確かなマネジメント力が不可欠です。
実際に大規模プロジェクトを牽引してきた当社のPMO(プロジェクトマネジメントオフィス)担当者の知見をまとめると、現場で実践されていた2つの具体的なアプローチが見えてきます。

  • 業務の細分化:
    長期間にわたるプロジェクトという大きな山を細かく崩し、「手を動かせばよい作業」と「考える作業」を明確に切り分けます。これにより、メンバーが迷うことなく目の前のタスクに集中し、一歩ずつ確実な成果を積み上げられる環境を作り出していました。

  • 進捗の可視化:
    プロジェクトにおいて最も避けるべきリスクは、課題が放置され「進捗がない状態」に陥ることです。そのため、どこまで完了していて何が課題として残っているのかを常に透明化し、遅延の兆候をいち早く検知します。納期という大きな目標は変えずに、状況に合わせて柔軟にリソースや計画を軌道修正していくのだといいます。

こうした現場の経験から培われた、先を見据えた緻密なタスクの細分化と可視化のノウハウこそが、複雑なシステム開発を着実に進めるための確固たるマネジメントの基盤となっていることがわかりました。2-3

想定外を乗り越え、納期を守り抜く「柔軟な調整力」

緻密なタスクの細分化と可視化によってプロジェクトの土台を整えた上で、大規模開発を成功させるためにもう一つの要素が、多様な関係者をまとめ上げる高度な「調整力」です。

多くのチームや企業が関わる複雑なプロジェクトでは、立場の違いから生じる意図のズレや、突発的な課題が必ず発生します。実際に、銀行システムの統合など難易度の高い案件を指揮してきた当社のマネージャーも、次々と発生するタスクの優先順位を冷静にコントロールし、お客様と開発部隊の間に立って最適な解決策をすり合わせていく調整作業の重要性を語っています。

こうした関係者間の調整は、単なる進行管理や対話のスキルだけでは成り立ちません。複雑な利害をまとめ、相手に納得して動いてもらうためには、根底にお客様の業務そのものに対する深い理解があってこそ成り立つものなのです。

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半世紀の歴史と最新技術の融合によるプロジェクト推進   

当社は1976年の創業以来、約半世紀にわたりお客様の金融・証券システムを支え続けてきました。この歴史の中で培われた圧倒的な業務知識と品質管理能力こそが、大規模プロジェクトを着実に導く土台となっています。この長年磨き上げられてきた確かなマネジメント力があるからこそ、複雑なプロジェクトにおいても状況の変化に惑わされず、確実な推進力を発揮することができるのです。 

複雑化する時代のシステム開発を牽引する力 

今回の現場の事例から、大規模プロジェクトを着実に進めるためには、緻密なタスク管理と、多様な関係者をまとめ上げる高度な調整力がいかに重要であるかが見えてきました。

システム開発の現場では様々な技術が絶えず変化し、プロジェクトはますます複雑化しています。しかし、どれほどツールが進化しても、プロジェクトを動かすのは人です。複雑なプロジェクトを迷走させず、確実なゴールへと牽引する力。その正体は、お客様の業務に対する「深い業務理解」と、現場で培われた「マネジメント力」の掛け合わせに他なりません。

当社の現場には、お客様のビジネスの根幹を半世紀にわたり支え続けてきた経験という、揺るぎない土台があります。シー・エス・エスはこれからも、この変わらない強みを最大限に活かし、複雑化する時代のシステム開発を力強く牽引してまいります。


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この記事の著者

プロフィール画像:神子優

神子 優(Kamiko Yu)

2016年新卒入社。結婚を機に一度退職しましたが、2025年に再入社で戻ってきました!
当時はデータ分析エンジニア、現在はマーケティング担当。

「調整」って本当に難しいですよね。私はつい意見を主張しがちですが、相手への思いやりの心を大切にしていきたいです。