2026.3.12

【50周年特別企画】誠実さと「自力」が未来を創る。―― 取締役COO 河村仁之

皆さんこんにちはシーエスエスのマーケディング部に昨年中途入社してきた清水です!これから50周年企画を通して会社のことや事業のことについてもっと深く知っていきたいと思います。よろしくお願いします。

株式会社シー・エス・エスが50周年を迎える今、私たちは改めて「自分たちのアイデンティティ」を見つめ直しています。今回お話を伺ったのは、新卒入社から24年、証券SEとして現場の最前線を走り抜け、現在は取締役COO、プロダクトサービス事業部長、イノベーションLABの統括を兼任する河村仁之さん。

清水から見た河村さんは、仕事に対しては一切の妥協を許さず、時には穏やかではない厳しさを見せることもあります。けれど、その根底にはいつも相手を思いやる優しさと、驚くほどの誠実さがある。そんな、周囲から厚い信頼を寄せられるリーダーです。

私とはお席が近いこともあり、よくお菓子を交換したりするチャーミングな一面も。そんな河村さんの24年の軌跡と、これからのビジョンをお届けします。

 【プロフィール】 河村 仁之(かわむら ひとし)。2001年に新卒入社後、証券SEとして20 年間にわたり現場の最前線で活躍。現在は取締役COO、プロダクトサービス事業部長、およびイノベーションLABの統括を兼任。全社横断のAI推進プロジェクトを牽引し、実務レベルでのAI実装と「自力で考え、自走する組織」への変革を推進する実務型リーダー。 

01. 原点は「相性の良さ」。直感が繋いだシー・エス・エスとの縁

シー・エス・エスと河村さんの歩みが始まったのは、今から24年前のこと。入社の決め手は、意外にも最終面接での「趣味の話」でした。

河村:「当時の趣味だったプラモデル、特にガンダムやZOIDSの話で面接がものすごく盛り上がったんです。その時、直感的に『この会社は自分と相性がいい』と感じたのを覚えています」

折しも2026年は、放送開始から47周年を迎えた「機動戦士ガンダム」が、目前に迫る50周年に向けて一段と盛り上がりを見せているタイミング。シー・エス・エスの歩みと重ね合わせると不思議な運命を感じますが、当時の河村さんは今とは少し違う顔を持っていました。

河村:「新卒1年目の自分に声をかけるなら、『社会人としての礼節を重んじる人間になれ!』と言いたいですね(笑)。学生時代からプログラミングができた分、尖っていて、自分の意見が正しいと思い込んでいて、上司や先輩をなめていた。今振り返れば、もっと素直に学ぶべきことがたくさんあった『ダメ人間』でした」

そんな若き日の尖りをプロのエンジニアへと成長させたのは、19年間に及ぶ証券SEとしての過酷な現場経験でした。

若かりし日の河村さんの様子若かりし日の河村さんの写真を見つけました!めっちゃ若いです笑

02.  「正確さ100、スピードは調整」。誠実さが生む信頼のカタチ 

証券システムの現場で河村さんが学んだのは、技術以上に「誠実さ」でした。不誠実な対応は絶対にしない――それが河村さんの譲れない一線です。

河村さん:「プロとして鍛えられたのはコミュニケーション力。特にお客様の視点に立ち、何が本当に困っているのかを丁寧に深堀りして聞き出すことです。初めて担当した大型案件では、利用者が便利になるためのアイデアを必死にまとめ、真っ向から提案しました」

「正確さとスピード」のバランスについて尋ねると、迷いなく「正確さは100。スピードは、期日を必達するために機能の優先順位をお客様と調整する」という答えが返ってきました。その確実な仕事ぶりを支えているのは、脳内での緻密なシミュレーションです。

河村さん:「作業を行う前に、完成形を徹底的にイメージします。前日の電車の中などでシミュレーションし、イメージできないものは早めに関係者に指示を出す. いま目の前にある『1つの作業』だけに100%集中するために、準備を徹底するのが私のスタイルです」

「正確さ100、スピードは調整」。誠実さが生む信頼のカタチ 

03.  AI時代にこそ問われる「問いを立てる力」と「利他の心」 

現在、河村さんは全社的なAI推進のリーダーとして、最新技術の社会実装に情熱を注いでいます。特に注目しているのは、セキュリティの壁を超えて現場でのAI活用を加速させる「ローカルLLM」です。

AIが実務をこなす時代、人間の価値はどこにあるのか。河村さんの答えは、尊敬する稲盛和夫氏から学んだ「利他の心」に辿り着きました。

河村さん:「価値は『問いを立てる力』と、最後の一線を担う『誠実さ』に宿ります。自分だけの利益ではなく、思いやりに満ちた心で判断をすること。かつては自己中心的だった自分の考えを改めてくれたのが、この考え方でした。お客様の真なる困りごとを深掘りし、目的を定義するのは人間にしかできません。その上で、最終的に責任を持って誠実に対応し切る姿勢。これはAIには代替不可能な価値になると信じています」

04.  素顔はおちゃめな職人肌。共通の志を抱き、理想を現実に変える 

取締役として多忙な日々を送る河村さん. その素顔は、意外なほどに人間味に溢れています。

河村さん:「リフレッシュは漫画。理想は、定時で帰って電車でビジネス書を読み、帰宅後にゲームを3時間、最後に漫画を読んで寝ること(笑)。でも、実は非常に繊細なところもあって、仕事でトラブルがあると眠れなくなるんです。真面目すぎると自分でも思いますが、それが自分の責任の取り方なのかもしれません」

周りからは「仕事が早い、丁寧、面倒見がいい」と評される一方で(清水調べ)、「無類のお菓子好き」というチャーミングな一面も。実は私と席が近いこともあって、よくお菓子を交換していただいたりしています(笑)。また、代表の佐川とは同期入社ということもあり、かつて二人でしょこたん(中川翔子さん)のライブに行ったこともあるというほど。同期ならではの遠慮のない信頼関係と、互いの強みを補完し合う唯一無二のパートナーシップが築かれています。

河村さん:「代表の佐川とは同期入社ということもあり、言いたいことは言い合える関係です。会社を良くしたいという共通の想いは同じ。ただ、私は現実的な思考が先行するので、彼が描く理想に対して、障壁をどう取り払うかという『具体的な裏付け』を考える役割を担っています」

05.  50周年、その先へ。成長を「RPG」のように可視化したい 

インタビューの最後に、河村さんの技術者としての個人的な夢と、これからのシー・エス・エスを担う若手メンバーへの想いを伺いました。

河村さん:「技術者としての夢は、自身の成長をゲームのように『可視化』するサービスを作ることです。今の自分がどのくらい経験値を積んだのか、戦士(攻撃)なのか僧侶(回復・守備)なのか。チーム内での自分の役割がはっきりと分かれば、もっと活躍の場が広がり、真にお互いの存在価値を尊重し合える組織になれるはず。AIが進化して日々の業務とともに成長が可視化されれば、なりたい自分になるための行動がもっと取りやすくなります。そんなキャリアパスや評価の仕組みをもっとゲーム感覚で表現できるサービスを作れると、楽しく、成長できると思うんです。

こうした「自走する組織」への変革。その鍵を握るのが、河村さんが長年大切にしている、若手に「失敗という名の経験値」を積ませる独自の教育論です。

河村さん:「若手には、命に関わらない限り、あえて失敗させることを意識しています。自分自身で体験し、痛みを伴って学んだことこそが血肉になるからです。変化の激しい時代だからこそ、主体的に学び、考え抜く『自力』が問われています。個人の幸せと会社の成長をリンクさせながら、変化を楽しみ、共に次の50年を作っていきましょう」

50周年、その先へ。成長を「RPG」のように可視化したい 

さいごに

今回のインタビューを通して感じたのは、河村さんの言葉の端々に宿る「嘘のなさ」でした。河村さんからいただいた「清水さんが入社してから、コミュニケーションのあり方が変わった」という温かいお言葉を胸に、私も失敗を恐れず、主体的に「自力」を磨いていきたい。河村さんの思慮深い厳しさと優しさに触れ、そう強く思わせてくれるインタビューでした。

河村さん、今回はお忙しい中、貴重なお話を本当にありがとうございました!

この記事の著者

株式会社シー・エス・エス デジタル・マーケティング本部

清水 麻友[Shimizu Mayu]

株式会社シー・エス・エス
デジタル・マーケティング本部 所属
2025年入社

最近はスコーンにはまっています。
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